2019.01.12ストレートパーマ

『これから縮毛矯正をかける方が知っておくべき７つの事』

うねったり、波うったり、縮れたり、

くせ毛にお悩みの方は男女問わずたくさんいらっしゃいます。

活かせるくせの方もいますが、したいデザインやヘアスタイルの邪魔になることも多くあります。

そのクセ毛を薬剤と熱の力で真っ直ぐに伸ばす施術が縮毛矯正。

時間がかかり、髪が傷み、料金が高かったのは昔の話、薬剤の進化とともに今では質も高くなり、時間も早く、料金も抑えられるようになりました。

縮毛矯正専門でやっている美容室も多くなってきました。

そこで私が伝えたいこと、

『その髪、本当に全体に縮毛矯正をかける必要がありますか？』

したいデザインやヘアスタイルをするためにかけたはずだった縮毛矯正が逆にヘアデザインを楽しめなくしていませんか？

たしかにスタイリングが簡単、ラク、コンスタントに続けていけばずっと真っ直ぐのままです。

しかし縮毛矯正をした方にはこんな新たな悩みが↓

「真っ直ぐにはなったけど、真っ直ぐツンツン」

「ぺったんこになった」

「巻いてもすぐ落ちる」

「パサつく」

「いつまでやり続ければいいのか」

その新たな悩みを解決するために私の提案する縮毛矯正は部分提案！

必要最低限の部分施術で悩みを解決しながらお客様のなりたいを叶えます！

今回はデザインの発信地、表参道・原宿で働く私が失敗のない、お客様の髪の長さに合わせたレングス別の縮毛強制提案を紹介していきたいと思います☆

ロング

(胸から下の長さ)

縮毛矯正をした場合に一番効果を発揮する長さ。

誰もが一度はサラサラストレートのロングヘアに憧れます。

2018年9月に芸能界を引退した人気女性歌手もストレートのロングヘアでした。笑

ロングヘアに関しては部分でなく、全体にかけてもOKだと思います。

髪の長さの分重さがでて引っ張られてパーマをかけてもなかなかウェーブやカールが出にくく、カールアイロンで巻いてもすぐ落ちてしまいます。

それならその長さが一番活かされるようストレートヘアを楽しむのもありですよね！

ただ１つだけ注意が必要で、髪は長ければ長いほど毛先がダメージしやすくなります。

縮毛矯正をする場合は優しい薬剤でダメージが過度に出ないようにしっかりと髪を診てもらい施術してもらいましょう。

セミロング

（鎖骨下から胸までの長さ）

デザイナー鈴木かりん

セミロングの長さはストレートヘアもウェーブスタイルも人気のあるレングスです。

長さがある分くせ毛で広がりやすい方もシルエットがAライン(三角形)になりやすいのでバランスが取りやすいです。

全体に縮毛矯正をかけてストレートヘアを楽しむ場合に考えることはかけた後のスタイルチェンジ。

縮毛矯正をかけている髪にはデジタルパーマという同じ性質を持ったパーマしかかけられなくなるので普通のパーマをかけてかからない！っという失敗が起きないように覚えておく必要があります。

くせ毛の動きやボリューム感を活かしたい！でも表面や顔周りのクセや広がりが気になる！

そんな型にはハチ上の毛先まで・耳から前の中間部分までの縮毛矯正がおすすめです。

セミロングの長さは耳から前のボリューム感を抑え過ぎるとメリハリがなくなるので中間まで。

ハチ上は眉毛ぐらいの高さから上の部分。

ヘアスタイルの表面にのってくる部分なのでそこのくせが落ち着けば自分のくせ毛を活かしながらストレスフリーにクセを活かすことが出来ます。

ミディアム

（肩にかかる位から鎖骨までの長さ)

内巻き、外ハネ、ストレートスタイル、ウェーブスタイル、アレンジもできて結べるので人気のレングス。

セミロングのように長さや髪の重さがなくなってくるのでくせや広がりで出やすくなってくる長さでもある。

逆に考えると肩に乗る長さなのでハネたり、ボリューム感、膨らんでいるのも楽しめる長さなんです。

このスタイルで効果的なのはハチ上のみの縮毛矯正。

髪の毛が格段に扱いやすくなります。

軽さのあるレイヤースタイルに関してはそのスタイルによってレイヤーの動きや軽さががなくなってしまう場合があるので美容師さんと要相談。

ボブ

(あごラインから首につかない長さ)

デザイナー鈴木かりん

流行り廃りなくいつの時代も人気のボブ。

もともと髪の長さを表すものではありませんが、広く知られるスタイルとなった今ではひとつのレングスを示す言葉となりました。

ショートボブとボブに分けられますが、基本的には表面の長さが長く揃っているスタイルを指します。

くせや毛流れの影響を受けやすくなってくる長さで、そのくせの状態によって縮毛矯正をかける部分を分けます。

基本的に悩みとなりやすいのは表面なのでハチ上をかけるパターンがほとんどですが、

後頭部や襟足にくせや生えグセが強い場合はそこだけかける場合があります。

全体にかけるとぺったんこ、ぱっつん、一般的にオカッパという印象となりボブの良さでもある重さや丸みがなくなってしまうので基本的にはNG。

くせの強さによっては全体かける必要も出てきますが毎日カールアイロンで巻かないと可愛くならないのでどうしてもボブにしたい方のみの提案となります。

ショート・メンズ

(表面が短く軽さのあるスタイル)

デザイナー立石純也

デザイナー森田昌範

ショートスタイルやメンズのスタイルは髪の毛のやわらかい動きが命。

縮毛矯正は髪が短ければ短いほど髪の毛が直線的になるのでこの長さには不向きな施術です。

それでもしないとどうにもならない方のために。

今まで紹介したスタイルの場合はハチ上にストレートをする提案が多かったのですが、もしショートに縮毛矯正をかける場合は顔周りのクセが強いところのみ、それ以外はクセを活かすことをおすすめしています。

全体かけるとスタイリングが難しくなることもありますので本当に必要な部分のみ。

前髪、顔周り

基本的に縮毛矯正は前髪以外の部分を提案しています。前髪にかけると真っ直ぐになって扱いにくくなってしまうからです。

しかし、前髪や顔周りのクセが強い方にとってはそれでも扱いが楽になる場合があります。

湿気の多い季節や、暑い季節は顔周りのクセが出やすくなりますので自分でストレートアイロンをしてもすぐクセが戻ってしまいます。

そんな時は縮毛矯正でクセをしっかり伸ばしてアイロンで丸みを作る方が簡単に可愛くできます。

縮毛矯正をして、デザインが作りやすくなるのであればとても良いことです。

大人世代のの縮毛矯正

年齢を重ねるごとに髪の水分量は減り、ボリュームがなくなってくるのが大人世代の悩み。

水分量が減った髪は今までなかったくせやうねりをもつことがあります。

ボリュームがなくなっている方には縮毛矯正をおすすめしてしませんが、もともと髪の毛が多く、膨らみやすい方には提案させていただく場合もあります。

ただ、普通の薬剤を使った場合、逆に広がってしまったり、パサついてしまう可能性があります。

まだまだ広まっておりませんが、そんな髪に対して安心してできる縮毛矯正の薬剤もありますので担当の美容師さんに相談して髪に合う薬剤を探してもらうことが重要になります。

縮毛矯正を失敗すると、、、

髪がチリチリになったり、切れたり、最悪の場合は溶けてしまいます。

その髪は伸びてカットするまではなくなりません。

美容室で扱う薬剤の中で一番扱いが難しいのが縮毛矯正の薬剤となっています。

髪の未来をしっかり考えてくれて、知識のある信頼できる美容師さんに施術してもらうことをお勧めいたします。

縮毛矯正とヘアカラー

縮毛矯正をすると熱による髪質の変化が起きます。

その部分は通常のカラーリングの反応を起こしにくくなります。

具体的には赤やピンク系の色味が出にくくなり、アッシュ系の色に傾きやすく、暗くなりやすくなります。

その中でもカラーリングを綺麗に出すことは知識があれば可能です。

少なからず制限があることを把握し、縮毛矯正をしている事を美容師さんに伝えておけばカラーリングでの失敗も事前に回避できるようになります。

縮毛矯正だけではありませんが、大事なことはお客様がその施術をすることによってどんなメリットとデメリットがあるかを知ることです。

特に縮毛矯正は、いつでも何回でもできるものではないのと、それ以外の美容室の施術の質を落としてしまう可能性があるものです。

それを差し引いてもやる価値のある施術であるとも思います。

私達美容師はカットやカラーやパーマでデザインや再現性を、お客様がおしゃれを楽しんで普段のライフスタイルを幸せに過ごしていただけるようにすることが仕事だと思います。

デザインや再現性、楽のバランスをとるのも大事だし、お客様の未来のヘアスタイルをしっかり考えて今の提案する責任があります。

そう思って施術してしてくれる美容師さんは必ず縮毛矯正も美しく綺麗にやってくれるはずです。

このブログを見ている皆様が素敵な美容師さんと出会えますように。

CANAAN designer 立石純也

1985年9月20日生まれ

サロンワークを軸に一般紙・ヘアカタログ撮影、美容業界へのセミナーや美容学生への講師・教育活動をしています。

カラー知識が豊富で地毛風カラー・ナチュラルカラー・ハイトーン・グレイカラーまで幅広くお客様のニーズにお応えできます。

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